ペナン島にヨーロッパ人が行き来するようになったのは、インドを支配下に置いていたポルトガル人が中国との貿易の途中で水や食料を調達するための休憩地としていた頃。 ポルトガル人は定住はしなかったけれど、その後18世紀の後半にイギリス人たちが住むようになったという。 当時、世界で最も勢力を上げていたイギリスはペナンのみならず、マレー半島ではマラッカとシンガポールにも拠点を作っていた。 イギリス人が拠点にした街の後には、必ず中国人が集まってくる。 そんな時代の頃。 ペナン島もだいぶ街らしくなって、アヘンの取引があったりして、バブル期に入っていた当時。 マフィアを含む、儲かった人々によって、今のジョージタウンに次々と豪邸が建設されたという。 そういった由緒ある建物は今やジョージタウンの観光名所として、博物館になったりホテルになったりしています。 代表的なものがブルーマンション。中にはたくさんの骨董品のコレクションや調度品、当時の家具などが見られます。 今日はそういった建物が、ホテルとして活躍している建物のひとつをご紹介します。 中天楼(地図) 1881 Chong Tian Hotel 28.40.42 Jalan Pintal Tali 10100 Georgetown Penang Tel 04-63-1881このあたりは本当に歴史ある建物や、美味しいレストランが集まっていて、私のお気に入りのエリアでもあります。 特に建物なんかは外観はボロボロなんだけれども、少し磨いて窓枠もきれいに補修すれば原石が宝石に代わるようなところ。
街の作りをよくよく見てみると、ヨーロッパと同じような建物の作りになっています。 特に歩行者が雨に濡れないように作られたアーチ型の歩道。
傘をささずに通行ができるようにヨーロッパの人たちの知恵が加えられています。 後に、「アーケード」という言葉になって、「雨に濡れないで歩ける商店街」という意味になったのもこのアーチが元なのです。 イタリアやスイス、フランスなどのヨーロッパ各地でこの「アーケード」が見られますね。 話が反れてしまいましたが、では早速このホテルのレストランに入ってみましょう。
竹があったりして、入り口から由緒ある雰囲気に圧倒されてしまいそうです。 でも、バナーを見てみると、「ランチセットとドリンクで14.9-+(470円)」と書いてありますね。 しまった、やっぱりお昼の方がお得なのかも。笑 で、中にはいります。
おお~~。見事なシャンデリアです。
ええええ~~~。ここは本当にレストラン?? 中庭だって、ありますよ。
吹き抜けになっていて、1階はレストラン、2階から4階がホテルの客室になっているそうです。
なんだか、観音様があったり、鏡がとっても豪華だったりして、えらいところに来てしまいました。 スタッフの方々も「自由に写真撮ってokよ~」と言ってくれますので、遠慮なく撮らせて頂きましたよ~。
これはベッドだったんでしょうね~。ほんと豪華絢爛です。
この時代のチャイニーズの方々も、赤とか金とかお好きだったようですよ。現代もね。 壁は青だったりカラフル。 なんだか、相当お高そうなディナーになりそうですね。。。。ドキドキ。
メニューは普通の紙。これが何枚かあります。 およ!!?? そんなにびっくりするほど高くないです。 カールスバーグビールはバケツ(5本)で頼んでRM58-(1,800円) ここはダック(あひる)の煮込みが美味しいと評判ですので、まずそれを。
Duck ダック煮込み RM50-(1,500円) 写真じゃちょっとわかりにくいかもしれませんが、とてもボリューミーです。 お肉はホロホロととろけてしまいそうで、しっかりとお味がついています。 これに椎茸やジャガイモが入っています。 これとご飯で4人でお腹いっぱいになりそうですね。(もうおしまい!?)
Pumpkin Curry RM38-(1,140円) これはこちらのウェイトレスさんのおススメ。 日本のカレーの味に、お魚のエキスと野菜が入っていてヘルシーです。 かぼちゃの内側はココナッツジュースみたいに削りながら食べられます。 ごはんも貰った方がいいです。 白ごはんRM1.5-(45円)
Egg Plant 茄子の炒め物 RM15-(450円) 野菜はミックスベジなど、調理法はいろいろあるみたいです。
Beancurd 麻婆豆腐 RM15-(450円) なんだか茶色セレクションみたいになってしまいましたが。笑 どれもこれもご飯にピッタリで、「飲む」というよりは「食べる」に徹した方が良さそうなメニューはかり。 ふう。満腹です。きっと日本でこんなところでお食事でもしようものならお一人様1万円くらいになりそうなところ。 こういったリーズナブルさがペナンのいいところでもあります。 お友達が遊びに来てくれた時や、ちょっとした観光気分になれるのが良いですね。 テーブルもアンティークですし。
ウェイトレスの方たちもテキパキと動いてくれました。説明もたくさんしてくれました。 他のお客様たちは、ちょっとドレスアップしている方もいたりして、気分を変えて行ってみるのも楽しいだろうなーと思いましたよ。 ホテル創業は1881年。
当時はモーテルとしてのスタートだったそうですが、今では立派な4つ星ホテルとして絶賛営業中です。 宿泊はスタンダードRM360-/room(一室10,800円)からだそうです。シーズンや祝日などによって料金が変わるので要確認です。 まずは、ランチから行ってみるのもいいでしょうね。 以上、1881 Chong Tian 中天楼さんのレポートでした。 ボンボーノ@ペナン